工場デジタル化
IBUKI DX
SCROLL
想い
このシステムでは、関わる人みんなが愛着を持って欲しいと考えています。 それは開発者と使用者の考えを共有し、コミニュケーションを活発にして欲しいからです。 お互いの情報を積極的にやり取りすることで、双方にとってより快適で便利なものにするためです。 問題を共有する事、情報を活用する事が当たり前になってくる。 信頼を寄せるシステムを、自分たちの中から作り上げる。 そんな想いをこめたのがこのシステム名とロゴです。
システム名の由来
原点は「その紙いりますか?」という標語から始まった、ペーパーレスやデジタル化をすすめる取組です。 工場内のさまざまな紙伝票を電子化していく必要がありました。 そうして生まれたのが「伝・電・無・紙」というコンセプトです。 【伝票の電子化により紙を無くしましょう!】 これがDenDenmushi誕生の由来です。 そして、でんでん虫は葉っぱにたたずむイメージがあります。 IBUKIのロゴは葉っぱであり、でんでん虫との相性が良い事も名前の決め手の一つです。
ロゴの由来
生き物の「でんでん虫」という呼び名は、「出出虫(ででむし)」が語源であると言われています。 「殻から出てこい」「出よ出よ」と、子供達がはやし立てる風景が思い浮かびます。 そんな様子を、既存の工場設備やクラウドを通して様々なデータを取出し収集する、というシステムに重ねました。 そして、でんでん虫のモチーフは山形らしくサクランボです。 殻の部分は電波のイメージです。クラウドにつながるインターネットや、個々の仕事をリンクするネットワークなどイメージしました。 目の部分はシステムで管理する8分野(受注、金型、工程、不良、購買、勤怠、各種申請、財務)を表しています。 工場全体を見渡すという意味合いを込めました。 Made in Yamagataらしいシステムを表現したいと考えました。
System Development
システム開発IBUKIでは自社開発による工場デジタル化を行っています。中小製造業ならではの取組みを紹介します。
勤怠管理
IBUKIが一番最初に取り組んだシステム。 まずはPCに慣れてもらうことを目的とした、バーコードリーダーを活用した勤怠管理システムです。
5Sチェック
製造業といえば5S。継続する為のパトロールで使用するタブレット上で○×を押すだけの簡単なシステム。設備点検など用途を変えても活用出来るシステムです。
材料在庫管理
未加工の材料から加工後の端材まで、まだ使用出来る材料を登録し一括管理。材料を無駄なく使い切る為のシステムです。
BIツール
情報をDBに集約して、集計、分析、各帳票作成を行う事が出来るシステム。蓄積された情報を可視化し、経営の思想決定や日々の業務遂行に役立てます。
システムコンセプト
馴染みやすいExcelを活用したシステム
取り組みやすい内容からデジタル化を推進し、システムに親しみを感じてもらうことで、社内従業員のデジタル化に対する意識が向上。また、業務効率向上によるムダな作業時間の削減や、様々な情報の集約、分析することでの数値の見える化による工場状況に対する意識も向上しています。
圧倒的なスピード感
世の中はめまぐるしく環境が変化しており、業務プロセスが変われば当然システムも変える必要があります。 その度に外注するお金も時間も中小企業にはありません。環境の変化にもスピーディに対応できるのが、内製化の最大のメリットです。
開発への思い
現場目線でのシステム開発を目指しています。 社内システムは継続して使用してもらう事が重要であると考えています。 コミュニケーションを心がけ、情報や問題を出しあう事、分かりやすく、シンプルで、使いやすいものにする事。 何よりも、最適解として共有できる信頼を寄せるシステムにすることが、社員に継続して使用してもらえるかのポイントになると思っています。 システム活用によって仕事に余裕が出来、アイデアが浮ぶ、金型製作に集中できる。 そんなシステム開発を目指したい。
熟達者には見えている、射出成形中の「樹脂の流れ」や 「金型挙動」を最新の IoT技術 を使って見える化、 表現できないか?
IoT活用による金型内の可視化
成形条件を設定する際に、熟達者は製品の状態を確認しながら、金型内での樹脂の流れや金型の挙動がどうなっているかを想像しています。しかしながら、金型内をイメージし成形を行うには、長年の経験による知見やノウハウが必要です。
言葉や図解をしても表現しづらく、若手技術者への伝承は困難です。そこで、最新のIoT技術を使って可視化、表現が出来ないかという課題から、金型内へセンサを内蔵し、センサ値をデータ化する事で状態の把握を試みました。内蔵するセンサとして、射出された樹脂の熱変化には温度センサ、金型内部の樹脂圧力変化には圧力センサ、射出時に発生する金型の型開き挙動には変位センサを使用しています。
そんな、金型内にセンサを内蔵させる事で、成形中の不具合感知や予測、不具合の要因や流動解析との比較分析が出来ます。この取り組みにより、若手への教育、技術者のスキルアップに活用したり、金型への付加価値の一つとしての位置づけも担っていると考えています。