O2グループ、山形経済同友会、東北芸術工科大学、ジョインなどが連携し、 県内11校による“やまがたAI部”を立ち上げ ~ STEAM教育の一環として、グループのAI技術を活用し、 山形県の高校生へのAI教育を開始 ~

ニュースリリース

2020.08.03

株式会社IBUKI(本社:山形県西村山郡河北町、代表:松本晋一)は、山形経済同友会(代表幹事:鈴木隆一)、

東北芸術工科大学(本部:山形市上桜田、学長:中山ダイスケ)、株式会社ジョイン(本社:山形市元木、代表取締役:武田良和)などの

協力のもと、山形県内の高校生を対象とした「やまがたAI部」の活動を開始することをお知らせいたします。

現在、「やまがたAI部運営コンソーシアム設立準備委員会」を発足させ、地元企業、行政、

大学の参加を募っており、コンソーシアムの設立を進めています。
本取り組みの背景として、STEAM教育の各教科での学習を実社会での問題発見・解決へ推進するため、

「総合的な探究の時間」や「理数探究」等における問題発見・解決的な学習活動の充実を図る一環として、

AI教育の重要性が高まっております。

また、O2グループは2019年に小学生を対象にAIワークショップを実施しており

O2グループが提供するAI技術を用いた簡単なAI開発体験を通して、子どもたちにAIの楽しさや可能性を伝えてまいりました。

そうしたなか、「探究型学習」を推進する本県において、非常に熱心にAIに取り組む子どもに対して、

さらに学習を深めることができる環境を提供したいという想いから、本取り組みの構想に至りました。
取り組みは、山形県内の高校生を対象に希望者を募り、部活動に準じた形でAI学習を提供するもので、

本年度は11校・60名超の生徒が参加します。参加する生徒は、2020年8月から2021年3月までの期間において、

O2グループの講師によるWeb講義、実地研修、ワークショップをとおしてAIを学びます。

カリキュラムは「モノづくりAIコース」と「スポーツAIコース」からなり、参加校はいずれかのコースを選択します。

「モノづくりAIコース」では、株式会社IBUKIの工場見学や半熟卵の実験をとおしてセンシング技術やデータ解析について学び、

AIのサポートを得ながら木工品の制作へ挑みます。

「スポーツAIコース」では、参加校の運動部の協力を得て運動・動作データの取得と解析について学び、

途中、フェンシング・エペ日本代表専属アナリスト(O2グループ所属)のアドバイスを受け、

運動部員と一緒にプレーの向上へ挑みます。2021年3月には、両コース合同でAIカップを開催し、課題テーマに基づき成果を競い合います。
現在コロナ禍において、大きく業績を伸ばしている企業はデジタル技術を活用した先進企業です。

しかし、地方ではデジタル技術の活用が充分とは言い難い状況があります。

また、全国のAIに携わるAI人材の不足が課題となっております。地方によって、

AI人材への支援体制の整備状況にばらつきがあることも大きな課題です。

こうした課題に対処すべく、O2グループでは、コンサルティングで培ったAI技術を活用することで、

講師による、効率的で本格的なAI学習を山形で提供し、生徒たちが住んでいるエリアに根付いた、

継続的な学習を続けられる環境の実現に取り組みます。

 

やまがたAI部では、国家資格であるディープラーニング協会のE検定合格者や

既にAIプロジェクトにて実績を上げているO2グループ所属のプロのAI人材が、

オンライン、且つ本格的なAI学習を提供するとともに、株式会社ジョインは生徒が使用するPC機器を提供します。

また、Chatwork株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役CEO:山本正喜)はビジネスチャットツールである

“Chatwork”を提供し、生徒たちに寄り添ったコミュニケーションを支援します。

なお、教育の実施はO2グループの人材に加えて、

株式会社日情システムソリューションズ(本社:山形県酒田市、代表取締役社長:池田勝)、

株式会社管理システム(本社:山形県酒田市、代表取締役:今野修)、

ダブルインフィニティコーディネート(所在地:山形県東根市、代表:齋藤博美)など

地元IT企業が積極的に関与し2年目以降、山形県内で自走することを目指します。
今後、クラウドファンディングを活用して寄付を募り、活動資金の一部に充当する予定です。

クラウドファンディングは8月下旬から9月上旬に公開予定です。
O2グループは、2004年の設立以来、大都市から地方まで全国各地の自治体と連携・協力し、

製造業ものづくりの機会創出と啓蒙活動を行ってまいりました。

自治体主催の子ども向けワークショップや、講師等の育成研修プログラムの提供のほか、

市役所・議会等への政策協力、政治家や教育関係者などの視察受け入れなど、幅広い協力活動を通して、

国際社会共通の目標である「SDG4(教育)」の達成に向けたAIの役割等に貢献するとともに、

今後も引き続きAI教育の推進に取り組んでまいります。
■実施概要

実施名称 やまがたAI部
実施主体 やまがたAI部運営コンソーシアム設立準備委員会(五十音順)
五十嵐眞二(東北芸術工科大学 理事)、株式会社IBUKI/株式会社O2、木村和浩(山形県産業労働部長)、株式会社クリエイト礼文、弘栄設備工業株式会社、佐藤俊一(山形大学エンロールメント・マネジメント部 教授)、佐藤繊維株式会社、佐藤孝弘(山形市長)、株式会社ジョイン、東北芸術工科大学、ミクロン精密株式会社、株式会社モンテディオ山形、山形経済同友会
参加高校
(五十音順)
酒田光陵高等学校、酒田東高等学校、鶴岡南高等学校、東桜学館高等学校、山形工業高等学校、山形市立商業高等学校、山形西高等学校、山形東高等学校、山形南高等学校、米沢工業高等学校、米沢興譲館高等学校
協力企業等
(五十音順)
Chatwork株式会社、株式会社管理システム、ダブルインフィニティコーディネート、株式会社日情システムソリューションズ
内容 ●モノづくりAIコース
全10数回の講義、実地研修、ワークショップ
(実地研修、ワークショップの例)
・株式会社IBUKIの工場見学
・半熟卵の実験をとおしてセンシング技術やデータ解析について学ぶ
・AIのサポートを得ながらの木工品の制作
●スポーツAIコース
全10数回の講義、実地研修、ワークショップ
(実地研修、ワークショップの例)
・運動部の協力を得て運動・動作データの取得と解析について学ぶ
・フェンシング・エペ日本代表 専属アナリスト(O2グループ所属)とのディスカッション
●AIカップ
課題テーマに基づくAIコンテスト
活動項目
(五十音順)
機械学習/強化学習/自然言語処理/Computer Vision/画像認識/Computer Graphics/因果推論/計量経済学/Counterfactual Machine Learning/最適化/量子アニーリングHCI(Human-Computer Interaction)/ロボティクス/仮想エージェント/社会心理学
実施期間
(五十音順)
2020年8月5日(水)~2021年3月
第1回部活動は8月5日(水)放課後 各校にてオンライン形式で開催します。その後隔週程度の頻度で部活動を開催します。
実施場所
(五十音順)
各高校教室、他

 

■資料
O2グループ、山形経済同友会、東北芸術工科大学、ジョインなどが連携し、
県内11校によるやまがたAI部を立ち上げ

(PDF 676KB)